Tuesday, June 28, 2016

ポストオリンピックシーズンに強い選手

ビューティフル・モーメント・オブ・フィギュアスケート 2011年   Beautiful Moments of Figure Skating Year 2011 (Beautiful Moments of Figure Skating)

ピーキングの時期は選手によって違いますが、特に女子は荒川静香さんやキム・ヨナ、アデリナ・ソトニコワなど、オリンピックにピークを合わせるのが上手い選手が多いなと思います。

そんな中、オリンピックの翌シーズンにピークが来る選手、それが私をフィギュアの世界へと導いてくれた安藤美姫さんです。

【オリンピックの翌シーズンに見せる他を寄せ付けない強さ】

私は美姫ちゃんにハマってからも時々試合をチェックするぐらいで、一試合も逃さず見るというほどではないライトファンだったのですが、2010年のオリンピック後のシーズンに関しては、ほとんど全ての試合を見ていたと思います。

このシーズンの美姫ちゃんは序盤から絶好調で、グランプリシリーズ2戦2勝でファイナルに進出し、ファイナルではショートプログラムを変更した影響で出遅れましたが、フリーは後半に5つのジャンプを入れる鬼構成を見事に滑り切りました。

そして全日本のフリーも素晴らしい内容で、演技後には渾身のガッツポーズを繰り出し、貫禄のある演技で見事優勝しました。

その後四大陸選手権も優勝し絶好調の中、3月に東日本大震災が起こり、私が住んでいた東北地方では電気が止まり、大学からの指示でしばらく地元に避難することになりました。

【震災後の日本を元気づけた世界選手権での勇姿】

震災により4年ぶりに東京で開催予定だった世界選手権は延期され、モスクワで開催されることになりました。

震災で大学の新学期開始も延期され、私生活にも影響が出ていましたが、世界選手権は何としてでも見たいと思い、地元で食い入るようにテレビを見ていました。

日本は大変な状況でしたが美姫ちゃんはそれでも強く、世界選手権でもフリー番長ぶりを発揮し2度目の優勝を飾りました。

ワールド・フィギュアスケート 48 

前回初優勝を飾ったのもオリンピックの翌シーズン、そしてこのときの優勝もオリンピックの翌シーズンと、見事にオリンピック後のシーズンにピークが来ており、この演技をオリンピックでできていればという思いもありました。

しかしこのシーズンはグランプリファイナル以外全勝と素晴らしい成績で、ファンとしてはこんなシーズンを見られて本当に幸せでしたし、特に震災により日本で開催できなくなった世界選手権では、彼女の活躍が私を含む多くの日本人を元気づけてくれたと思います。

そんな美姫ちゃんが世界女王としてエキシビションで滑った「レクイエム」、日本への思いが込められたあの演技は今でも心に残っています。

インタビューでは日本のことを思って涙ぐんでいて、彼女の思いが痛いほど伝わってきました。

Mozart: Requiem/Laudate Dominum

このシーズンは私自身が震災に直面したこともあり、美姫ちゃんのファンとしても一番印象に残ったシーズンでしたが、その後彼女は翌シーズンの休養を発表しました。

大好きな選手が休養して心にポカンと穴が開いた翌シーズン、ブログタイトル通り他の選手にゆらゆらと心が揺れ動く様子を次回はお伝えします。

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Thursday, June 23, 2016

男子で初めて好きになった選手

ワールド・フィギュアスケート 30

美姫ちゃん目当てで2007年の世界選手権を見ていましたが、ふと映った男子の優勝者、ブライアン・ジュベールを見て、「ハリーポッターの眼鏡外した感じ、すごいイケメン!」と一目ぼれしてしまいました。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット [DVD]

それからも女子をメインに主要な試合をチェックしつつ、ジュベールのことも時々気にしていました。

【ハリーポッターを彷彿とさせるイケメン選手の挫折】

そして2010年のオリンピックを迎え、このときも私は女子に集中して見ていましたが、ジュベールがショート18位というのを知り、とてもショックを受けたのを覚えています。

当時私は大学生で、男子フリーは大学の休み時間に友達が携帯で見ていて、その子はフィギュアには詳しくなかったですがイケメン好きだったので、「この選手イケメンだよ!優勝候補だったけどミスしちゃったんだ。」と知ったかぶって紹介していました。

確かこのとき実況の西岡アナがジュベールを紹介する際、「この順位にいるのが信じられない選手です。」というようなことを言っていたのを覚えています。

そしてジュベールはフリーでもミスが出て本来の力を出し切れず、今までの戦績からは考えられない不本意な結果となってしまいました。

【曲に個性を乗せ光り輝く鮮烈の演技】

それから間もなく開催された世界選手権に満身創痍で挑んだジュベールは、ショートプログラムで4回転を含む全てのジャンプを決め、最後のジャンプが決まると思い切りガッツポーズし、そこから勢いに乗って駆け抜ける姿は本当に輝いていました。

私はこのショートプログラムの曲「Rise」が大好きで、その綺麗な旋律に乗せ次々とジャンプを決め、パーカッションに乗せてステップで盛り上げていく姿は、彼の復活を象徴するものだったと思います。

ショートプログラムで復活したジュベールは、この世界選手権で見事銅メダルを取り、自身の実力を証明することができました。

このシーズンは4回転論争が起こった時期でもありますが、私が今まで好きになった男子選手はみんな4回転を飛ぶ選手で、私にとっては男子のプログラムに4回転は欠かせないものですが、その代表格が4回転にこだわり続けたジュベールだと思います。

さらに言えば、4回転を入れつつ自分の個性を出せる選手が好きで、ジュベールの「Rise」は技術だけでなく表現でも惹きつけるものがあり、男子のショートプログラムの中では今でも一番好きな作品です。


オリンピックから華々しく復活を遂げたジュベールですが、次回は女子でオリンピックから見事復活したあの選手についてまた語りたいと思います。

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Saturday, June 18, 2016

フィギュアスケートを見始めたきっかけ

戦場のメリークリスマス [DVD]

私がフィギュアスケートを初めて見たのは、たまたまテレビで見た2005年の全日本でした。

【戦メリが教えてくれたフィギュアの世界】

当時私の中でずっと気になる旋律があって、それを友達に聞いたりネットで調べたりしてわかった曲名は「戦場のメリークリスマス」でした。

それ以来この曲にハマり映画のサントラやDVDを買い、最終的には原作の本を買うほど好きになりました。

戦場のメリー・クリスマス 影の獄にて

そんな中2005年の年末、たまたまテレビをつけていたらこの曲が流れてきて、ふと目をやるとそこに映っていたのは、綺麗な衣装を身にまとい滑る安藤美姫さんの姿でした。

切ない旋律に乗せて滑る彼女の姿に一瞬で心を奪われ、それ以来彼女が出る試合をチェックするようになりました。

翌年のオリンピックでは美姫ちゃんの演技を楽しみにしていましたが、トリノとは時差があり当時高校生の私はリアルタイムでは見れず、録画して翌日見ることにしましたが時間がずれたのか録画に失敗し、結局演技は見れず結果だけ知ることとなりました。

結果は本人にとっては不本意なものだったかもしれませんが、女子初の4回転成功者として4回転に果敢に挑んだ姿は素晴らしく、日本フィギュア史上初の金メダルを獲得した荒川静香さんをたたえ、同じ色のメダルを取りたいと言っていたのが印象的でした。

【初めて好きになった選手の晴れ舞台】

その翌年東京で開かれた世界選手権で、ショートプログラムではパーソナルベストを出し、これが彼女の現役最高のショートプログラムとなりました。

ワールド・フィギュアスケート 28

このときのショートプログラム「シェヘラザード」は本当に素晴らしく、トリプルルッツ-トリプルループという彼女にしかできないジャンプを決め、風を切り空を飛んでいるかのような開放感あふれるスパイラルで魅了し、さらに畳みかけるように怒涛のステップが続き最後まで目が離せない作品でした。

そしてフリースケーティングはリアルタイムで見たのを今でも覚えていますが、自国開催の最終滑走で相当プレッシャーがあったにもかかわらず、こちらも素晴らしい演技でショートとフリーをノーミスで揃え、ショート2位からの逆転優勝が決まったときの感動は今でも忘れられません。

もしも過去に戻って好きな試合を一試合だけ生観戦できるとすれば、私はこの2007年の世界選手権を選ぶと思います。

この時期が技術的には彼女の全盛期だったと思いますし、特にシェヘラザードは壮大な曲調が大好きで、彼女のダイナミックな演技がこの曲にぴったり合っていて、この演技を生で見られた方が本当に羨ましいです。


そして、この2007年の世界選手権ではもう一人お気に入りの選手ができました。

次回はその選手について紹介したいと思います。

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