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Friday, January 6, 2017

世界一のスケートと愛すべき不器用さ

改訂版 - ビューティフル・モーメント・オブ・フィギュアスケート 2014年ISU世界選手権 Beautiful Moments of ISU World Figure Skating Championships 2014 Saitama Japan (Beautiful Moments of Figure Skating)

オリンピックシーズンの集大成となる世界選手権が全日本と同じさいたまで開かれるということでチケットを何とか確保し、初日は男子ショートの最終グループの途中からしか観られませんでしたが、素敵な演技をいくつも観ることができて短くも充実した時間を過ごし、いよいよ2日目を迎えて期待を胸に女子ショートへと向かいました。

ソチオリンピックで金メダルを争ったアデリナ・ソトニコワとキム・ヨナが不在の世界選手権で、女子の注目は何といっても真央ちゃんでしたが、ソチオリンピックのショートではミスが続いて信じられない順位に沈んでしまったので、ここであのときの悔しさを晴らすことができればいいなと願っていました。

【オリンピックの雪辱を果たすショート】

「ノクターン」の軽やかな音楽に乗せて真央ちゃんの演技が始まり、明るいピアノの音色とは裏腹に会場は冒頭のトリプルアクセルに向けて緊張感が高まっていきましたが、トリプルアクセルを見事に決めると割れんばかりの大歓声が沸き起こり、会場が一つになった気がして鳥肌が立ちました。

続いてトリプルフリップも鮮やかに決めるとそのまま流れるようにスピンに入り、後半のトリプルループ-ダブルループも軽やかに決めると、ステップではこぼれ落ちるピアノの音を一つ一つ拾っていくような柔らかい表現が心地よく、最後のスピンまでピアノのきらきらした音色と一体化して曲の世界観を見事に表現していました。

【軽やかに塗り替えられる世界記録】

会心の演技に会場は総立ちで歓声を送り、花やぬいぐるみが雨のように降り注ぐこの日一番の盛り上がりを見せましたが、トリプルアクセルを入れた高難度のプログラムにもかかわらず、最初から最後まで流れるような演技で曲の世界観に自然と溶け込んでいたのが何よりも凄いなと思いました。

そして78.66点という得点が発表されると会場は再び割れんばかりの大歓声に包まれましたが、私はこれまで聞いたことのない得点に「もしかして世界記録?」と何となく感づき、あんなに軽やかな演技で世界最高得点が出せるなんて信じられないとあっけにとられつつ、もしこれがオリンピックでできていればという思いもこみ上げてきました。

こんなにさらっと世界記録が出せる真央ちゃんはこのとき間違いなく世界一の女子スケーターだったと思いますが、前回バンクーバーオリンピックで銀メダルに終わった後の世界選手権で優勝していたこともあり、美姫ちゃんと同様なかなかオリンピックにうまくピークを合わせられないもどかしさはありますが、そんな不器用なところも日本女子の愛すべきところなのかなと感じました。


こうして女子ショートでは真央ちゃんの世界記録更新という歴史的瞬間を目の当たりにしましたが、翌日の男子フリーでさらなるドラマを目撃する様子は次回お伝えします。

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Monday, January 2, 2017

本当の意味でのフィギュアファンとは

改訂版 - "Beautiful moments of figure skating Winter Olympic Games Sochi 2014 (Revised Edition)' ソチオリンピック2014年フィギュアスケート写真集 (Beautiful moments of figure skating Winter Olympic Games Sochi 2014)

世界一過酷なオリンピック代表選考会となった2013年の全日本を経ていよいよ2014年のソチオリンピックを迎えましたが、大好きな美姫ちゃんがいないオリンピックを観るのは初めてで、特に女子は誰を応援するというわけでもなくフラットな目線で観ていましたが、ショートでは予想外の展開に驚きを隠せませんでした。

それは金メダルが期待されていた真央ちゃんが冒頭のトリプルアクセルで転倒してしまい、さらに最後のトリプルループからのコンビネーションがダブルループに抜けてコンビネーションにできず、立て続けのミスで得点を大きく失い、ショート16位という信じられない順位に沈んでしまったことでした。

トップの選手達とは20点近く離されてしまい、金メダルどころか表彰台すら絶望的な状況でフリーを迎え、第2グループという誰も予想していなかった滑走順で登場した真央ちゃんを、テレビの前で固唾を呑んで見つめていました。

【背水の陣で臨んだ決死のフリー】

「ピアノ協奏曲第2番」に乗せて真央ちゃんの演技が始まり、冒頭のトリプルアクセルを見事に決めると、続くトリプルフリップ-トリプルループのコンビネーションも決め、さらにトリプルルッツも決めて順調な滑り出しを見せました。

そしていよいよ大事な後半に入り、ダブルアクセル-トリプルトウループのコンビネーションを決めると、続くトリプルサルコウも鮮やかに決めて、畳みかけるようにジャンプを次々と決めていく真央ちゃんに夢中になっていました。

さらに盛り上がる音楽とともに緊張感が高まる中、トリプルフリップ-ダブルループ-ダブルループの3連続も決めていよいよ最後のジャンプ、トリプルループを見事に決めると鳥肌が立ち、最後のステップはあまりに神々しく一人の人間が神になる瞬間を目撃している気がしました。

しかし演技が終わり涙する真央ちゃんを見て、ああやっぱり人間なんだなと思って涙がにじみ、演技後しばらく言葉を発しなかった実況のアナウンサーが、「これが浅田・・・・・・真央です。」と絞り出すように言った言葉が頭から離れませんでした。

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2014年 3/13号 [雑誌]

女子では誰も飛んでいなかったトリプルアクセルにショートから果敢に挑み、フリーでは全種類のトリプルジャンプを入れるという史上最高難度のジャンプ構成を見事にやってのけ、確実に勝ちに行く構成ではなく自分のこだわりを守り抜く構成を選んだ真央ちゃんは、誰よりもアスリートらしいアスリートだなと思いました。

【フィギュアに対する意識が変わった瞬間】

この圧巻の演技で142点台と自己最高得点を叩き出し6位まで順位を上げましたがもう得点や順位などはどうでもよく、演技後には杉浦アナが涙声で言葉を詰まらせながら話していたのが印象的で、真央ちゃんの人気はトリプルアクセルが飛べるからとか純粋で可愛らしいからとかそんな単純なものではなく、苦しみもがきながらも自分を貫き続ける姿が多くの人の心を動かしてきたんだなと実感しました。

私はフィギュアを観始めたときからずっと美姫ちゃんに夢中でしたが、美姫ちゃんへの思い入れが強すぎるあまり他の女子選手の演技としっかり向き合っていなかった気がして、これまでの私はフィギュアファンではなく美姫ちゃんファンだったのかなと感じ、これからは全ての選手と向き合う本当のフィギュアファンになりたいなと思わせてくれた真央ちゃんの演技でした。

ラフマニノフ : ピアノ協奏曲 第2番 | 第3番 (Rachmaninov : Concertos pour piano 2 & 3 / Boris Berezovsky (piano), Dmitri Liss (direction), Orchestre Philharmonique de l'oural) [輸入盤]
ラフマニノフ : ピアノ協奏曲 第2番 | 第3番 (Rachmaninov : Concertos pour piano 2 & 3 / Boris Berezovsky (piano), Dmitri Liss (direction), Orchestre Philharmonique de l'oural) [輸入盤]

こうしてフィギュアに対する見方が変わったオリンピックを経て、オリンピックシーズンの集大成となる世界選手権の観戦に臨む様子は次回お伝えします。

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Monday, December 5, 2016

【最新】残り物の座席に舞い降りた幸福


フィン杯2日目はポゴちゃんのサインという最高のプレゼントを手にし、選手と距離が近いB級大会の醍醐味を存分に味わいつつ帰路に着きました。

【エスポーの会場からスオメンリンナ島の宿へ移動】

ポゴちゃんのサインがあまりにも嬉しくサインを握りしめたまま会場を後にしましたが、浮かれつつも冷静に会場に近いバス停を探していると徒歩5分ほどの最寄りのバス停を見つけ、このJCDecauxが会場に一番近いバス停だと確信した私はこのバス停に109番のバスが止まることを確認し、さらに反対方向行きのバス停の場所を確認して明日は109番のバスでこのバス停を目指そうと決めました。


このバス停はあまり知られていないのかほとんど人がおらず、ヨーロッパのバスは手を上げて止めないとそのまま通り過ぎてしまうことがあるので、夜の真っ暗闇で人が少ないバス停でも気づいてもらえるよう、サイン入りの白いナップサックを高々と掲げてバスを止めました。

バスに乗りKamppiに到着するとスーパーで翌日の朝ご飯を調達し、フェリーの時間ぎりぎりまでKamppiの建物の中で寒さをしのぎ、フェリー乗り場に向かうと予定通りほぼ待ち時間がなく、スムーズにフェリーに乗り込み無事宿に到着しました。

宿は前日とは打って変わって多くの宿泊客で賑わう中この日の観戦記録を綴り、翌日の早朝からの公式練習に備え夜が明ける前に眠りにつき、数時間後目覚ましで何とか目覚め、8時からの公式練習に間に合うよう6時半には宿を出てフェリー乗り場に向かいました。

【スオメンリンナ島の宿からエスポーの会場へ移動】

6時40分発のフェリーに無事に乗り込み3日目ということで移動にはすっかり慣れ、フェリーを降りてKamppiへと向かい予定通り109番のバスに乗り、前日見つけた最寄りのバス停で降りるべくアリーナの看板が見えていつもなら降車ボタンを押すところをぐっとこらえ、しばらくして右折したタイミングで今だと思い降車ボタンを押すと見事最寄りのバス停に止まりました。


このUrheilupuistontieでは他にもバスを降りる方がいて公式練習を観に来たのかなと思っているとやはりその方も会場へ向かっており、徒歩5分ほどでスムーズに会場に到着しましたが入口は鍵がかかっていて、中でアレクサンデル・マヨロフがランニングしているのを見ながら待っていると、ちょうど8時を回る頃にドアが開き会場に入ることができました。

公式練習の見学は初日に続き2回目でしたが、この日は全ての座席が開放されているようだったので、自分の席から撮影する練習をしておきたいと思い、初日からずっと試合を観てきたジャッジ反対側の角の席に座りました。

【フィン杯3日目男子公式練習第1グループ】

男子の第1グループではランニングしていたマヨロフに加え、ネイサンやサモヒンくんといった若手の4回転ジャンパーが登場し、早朝とは思えないほど会場は活気に溢れ、次々と飛び交う4回転で一気に目が覚めました。




すると日本人らしき方が会場に入ってくるのが見え、ふと目をやると会場を見渡しているその方と一瞬目が合い、どこかで見たことある気がするなと思いつつ近くの席に座るのをぼーっと見ているうちに、ようやくその方が真央ちゃんだと気づきました。

最初は自分の目が信じられませんでしたが、どう見ても真央ちゃんにしか見えなかったので、前日も表彰式で夜遅くまで会場にいたのにこんなに朝早くから男子の練習を観に来るなんてタフだなあと感心しつつ、再び男子の練習に目を移しました。

しかし私の席のすぐ近くのロープの向こうには真央ちゃんが座っていたので、練習している選手と真央ちゃんを交互に見てしまい、ネイサンも滑りながら真央ちゃんの方を見ていたので気づいてるかなと思いつつ、真央ちゃんに見つめられるとネイサンやサモヒンくんなど若手の選手は緊張するのかなと想像していました。




真央ちゃんは特にネイサンを真剣に見つめていて、ネイサンが4回転を決めると「おおー!」と歓声を上げているのを見て、4回転ルッツと4回転フリップという最高難度のジャンプを武器に、練習から次々と4回転を繰り出すネイサンに真央ちゃんも興味津々なんだなあと思いました。




終盤にはネイサンとサモヒンくんだけが残り、ネイサンはステップ、サモヒンくんはスピンを重点的に練習していて、最後はサモヒンくんが真央ちゃんの目の前でスピンを確認して第1グループの公式練習は幕を閉じました。




私は公式練習を観たいがためにあまり良い席が残っていなかった通しチケットをわざわざ購入したのですが、このジャッジ反対側の角の席に座っていたおかげでポゴちゃんのサインをもらえただけでなく、真央ちゃんにも偶然出会うことができたので、ジャッジ反対側の席でも良いことあるなと思えました。


こうして真央ちゃんの登場とともに幕を開けた公式練習ですが、いよいよ大好きなパトリックやコリャダくんが登場する公式練習の続きは次回お伝えします。

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Thursday, December 1, 2016

【最新】生観戦で知る選手の新たな一面


フィン杯2日目はワールドメダリスト揃い踏みとなった女子の戦いを見届け、いよいよ表彰式の時間がやってきました。

【フィン杯ペア&女子表彰式】

まずペアではカナダのデュハメル・ラドフォード組が貫録の優勝を飾りましたが、2位はロシアのクリスティーナ・アスタホワ/アレクセイ・ロゴノフ組、3位はドイツのマリ・ヴァルトマン/ルーベン・ブロマールト組とユーロ勢が健闘し、デュハラドの美しさはもちろんアスロゴやマリブロのユーロ路線を突っ走るカラフルな衣装も個人的には好みでした。




そしてペアの選手が一旦退場し、続く女子の表彰式では強豪揃いの中で見事優勝という大金星を挙げたケイトリンが登場し、怪我で苦しんだここ数年は見ていて辛くなるような演技もありましたが、何度転んでも決して笑顔を絶やさなかった彼女がようやく本当の輝きを取り戻したんだなと思うと感慨深くなりました。


ケイトリンの演技を初めて生で観たのは2012年のスケカナでしたが、あのときも優勝したものの地元選手ということで高い点数がもらえたんだろうという意見が少なからずあり、今回ホームではないヨーロッパの試合で有力選手達を抑えて優勝したことで、彼女の実力が本物だと世界に知れ渡ったのではないかと思います。



続いて2位の真央ちゃんが登場すると会場は大歓声に包まれ、今回のフィン杯は若い選手が多い中、オリンピックメダリストかつ3度の世界女王という偉大な選手が出場したことで、集客に貢献しただけでなく大会の格もぐっと上がったように感じました。


ただそれ以上に今回女子の色々な演技を観た中で真央ちゃんのリチュアルダンスに最も心惹かれ、鳥肌が立つほど美しい円熟の演技を目の当たりにして、これがベテランの選手が現役を続ける意味なんだなと実感し、こんな素敵な作品を届けてくれたことに何より感謝したいなと思いました。



そしていよいよ3位のポゴちゃんが登場し、フリーの演技後はミスが重なったためか少し辛そうな表情でしたが、表彰式では元気を取り戻したのか満面の笑みで、演技後と同じように観客に深々とお辞儀していました。




女子の選手も一旦退場してペアの選手とともにキスクラに集まり、ミトンの手袋を受け取って記念撮影した後、いよいよ楽しみにしていたウィニングランが始まり、サイン帳を手にリンクサイドに集まる子ども達の横にそっと並んで選手達を待ちました。

【フィン杯ペア&女子ウィニングラン】

選手達がリンクを周回する中ポゴちゃんは何と一人列から離れ、ジャッジ反対側の子ども達にハイタッチしに行くのを見て気になったものの、他の選手達が近づいてきたので慌てて手を出してハイタッチしてもらい、間近で見るとどの選手も本当に綺麗でした。

あっという間だったのでサインはもらえませんでしたが、選手達におめでとうと伝えてハイタッチしてもらえただけでも幸せで、これまでの生観戦はほとんど天井席だったので、あんなに近くでスケーターと触れ合ったのは初めてで夢のような時間でした。

そして選手達とのハイタッチが終わりポゴちゃんはどこだろうとリンクを見渡してみると、一人遅れてリンクを周回して観客とハイタッチしていて、途中で子ども達にサインをせがまれると何とサインをしてくれて、そこから子ども達が一気に押し寄せていました。



羨ましいなと思いつつ私のところからは離れていたので我慢して大人しくしていましたが、サインが一段落するとポゴちゃんはまたハイタッチに戻り、私にハイタッチしてくれた直後に私の横にいた子ども達にサインをせがまれると、何と再びサインしてくれていました。

これはチャンスと私も持ってきた青いペンと買ったばかりの白いナップサックを差し出してみると、何と青いペンを手に取りナップサックにサインしてくれて、別の方にもそのペンでサインした後ペンを返してくれて、もう言葉にできないほど感激して胸がいっぱいでした。

フィギュアスケーターから初めてもらったサイン、それが大好きなポゴちゃんのサインだなんて夢のようで、このサイン入りナップサックと青いペンは一生の宝物にしようと思いました。


私はこれまでポゴちゃんの謎めいた雰囲気に魅力を感じていたのですが、観客への深々としたお辞儀や子ども達へのハイタッチやサインなどファンサービスの良さを見て、彼女はクールビューティーなイメージと違って本当に温かくて優しい心の持ち主なんだなと思い、一人列を離れてまで子ども達と触れ合おうとする行動力と思いやりに感銘を受けました。

正直4日間の観戦は厳しく元々後半の土日だけ観に来る予定でしたが、思い切って最初から観に来た自分の判断は正しかったなと確信し、ロシアの厳しい世界で頑張るポゴちゃんをこれからさらに力を入れて応援しようと心に決めました。


こうして大満足で前半の2日間を終え、いよいよ男子の試合が控える後半戦に突入する様子は次回お話しします。

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Sunday, November 27, 2016

【最新】絶対に写真に収めたかった瞬間


しっかり睡眠をとり万全の体調で臨んだフィン杯2日目は、ペアフリーでデュハラドの貫録の演技を見届けた後、女子フリーでサハノちゃんの独特のプログラムを観てロシアの魅力を再認識し、いよいよ有力選手が控える後半グループを迎えました。

【フィン杯女子フリー第3グループ】

第3グループではまずフィンランドの選手が登場して会場は大いに沸き、演技後は隣のおばあさんが再びラッピングされたぬいぐるみを投げ込みに行っていました。

そして最後にヨシちゃんが登場すると会場は再び大歓声で、演技が終わるとフィンランドの選手ばかりにぬいぐるみを投げ込んでいたおばあさんが再び投げ込みに行くのを見て、ヨシちゃんのフィンランドでの人気を実感しました。

ヨシちゃんが終わっていよいよ最終グループの6分間練習を迎えましたが、何とここで隣に座っていたおばあさん達家族が帰っていきました。

これから登場する真央ちゃんなど有力選手の演技を観ないで帰るなんてもったいないなと思いつつ、フィンランドや北欧の選手のためにわざわざラッピングしたぬいぐるみを何度も投げ込みに行くおばあさんの行動力を見て、フィンランド人はそもそもフィンランドや北欧の選手にしか興味がないのかなと思うと、国民性を垣間見た気がして面白かったです。

【フィン杯女子フリー最終グループ】

実際最終グループの豪華メンバーを目の当たりにすると誰を追っていいかわからず、この際全員写真に収めようと意気込んでいましたが、撮っているうちにカメラの様子がおかしいことに気づきました。

カメラ初心者ということで自動的にピントを合わせてくれるオートフォーカスで撮っていたのですが、シャッターを半押ししてもピント調節機能が働かず、いくら写真を撮っても全然ピントが合いませんでした。

そんな中奇跡的に何枚かピントが合っていたのは私のカメラと相性が良かったリーザの写真で、この綺麗な衣装を何とか写真に収めることができたのは不幸中の幸いでした。



そしていよいよリーザの出番となり、「クレオパトラ」と聞いていたので美姫ちゃんが滑っていたエキゾチックな曲かと思い楽しみにしていると、全く聞いたことのない曲が流れて拍子抜けし、最後までつかみどころのない不思議な曲調でやっぱりロシアだなと思いました。


リーザの演技が終わってふとカメラを見ると、フォーカス機能の設定スイッチが切り替わっていたことに気づき、ここでオートフォーカスに戻してようやくピントが合うようになりました。

続いてショート3位のケイトリンが登場すると、「ラ・ボエーム」に乗せて次々とジャンプを決めていき、ショートに続いてフリーも大きなミスなくまとめ、怪我からの復活を印象付ける素晴らしい演技でした。



しかしフィンランド語の得点発表の後フィンランド人が拍手している間に英語で得点発表されるため、拍手の音にかき消されて英語の得点がほぼ聞き取れず、スクリーンも薄暗くてほとんど読めないため結局点数はわからずじまいで、トップに立ったことだけは何とか把握しました。


そしていよいよ真央ちゃんの出番となり、ショートの黒い衣装からガラッと雰囲気を変えた赤い衣装で登場すると、ショートとの二部作となっている「リチュアルダンス」を披露し、同じ曲でもフリーでは優しさや柔らかさを感じてショートとはまた違った味わいを楽しめる作品に仕上がっていました。

真央ちゃんもほとんどミスなくまとめ、ペアのデュハラドと同じく誰よりも多くの投げ込みや歓声を受ける貫禄の演技で、点数はやはり聞き取れませんでしたがケイトリンに続いて2位につけました。




そしてついに「モディリアーニ」に乗せて最終滑走のポゴちゃんの演技が始まり、手をつくなど小さなミスはありつつも何とかジャンプを着氷していき、ひとまず大きなミスなく乗り切れそうだなと思っていると、最後のアクセルで抜け癖が出たのかシングルになってしまいました。

ああ久しぶりにやっちゃったと思いつつも、昨シーズン何度も激しく転倒するところを見てきたので、調子が悪くても転倒せずまとめられたことに一安心し、この日絶対撮りたかったシーンを押さえるためカメラを取り出しました。

それは初日のショートで気づいたポゴちゃんが挨拶するときの観客への歩み寄りのシーンで、この日はあまり出来が良くなかったにもかかわらず、連写で撮ってもすぐフレームアウトしてしまうほどのスピードで客席の近くまで歩み寄り、丁寧にお辞儀する姿に胸を打たれました。


ポゴちゃんの点数もやはり聞こえませんでしたがミスが響いたのかショートから順位を落とし、3位という結果でしたが何とか表彰台には上がることができ、不安定だった昨シーズンから大きく成長したなと感じました。


そして青いペンと買ったばかりの白いナップサックを用意しサインをもらえることを期待しつつ、いよいよ表彰式を迎える様子は次回お伝えします。

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