羽生くん目当てで現地観戦への道を踏み出したものの、ほろ苦い観戦デビューとなったスケートアメリカでしたが、その後に行われるスケートカナダでも気になる選手がいました。
【現地観戦へと誘う選手の魅力】
その選手は私の大好きな音楽「ファイヤーダンス」で滑るのを見て以来気になり始め、さらに「ハンガリアンラプソディー」での躍動感あふれるステップに魅了された、鈴木明子さんでした。私がフィギュアスケートを観る際には音楽に対するこだわりが特に強く、好きな選手でも音楽が好みでないとなかなか作品を好きになれないのですが、明子ちゃんの選曲は私の音楽の好みと合うことが多く、さらに身体表現がずば抜けており、一瞬でその作品に引き込む魅力がありました。
そんな明子ちゃんが出場するとわかったスケートカナダにどうしても行きたいと思い、一人の選手を目当てにするのはリスクがあると前回の経験でわかっていながらも、また勢いでチケットを取ってしまいました。
今回も休日のフリーのみの観戦で夜行バス移動という強行日程の上に、カナダはフィギュアファンが多いのか天井席しか取れませんでしたが、投げられないだろうと思いながらも一応ぬいぐるみを用意し、白の布地に英語で名前を書いただけの即席手持ちバナーも作成しました。
そして夜行バスでカナダとの国境を越える際の入国審査では、安いバスでの国境越えのためか厳しく尋問され、英語がわからず戸惑っていると「はっきりしゃべりなさい!」と怒鳴られたため、こちらも怒鳴るように質問に答え、ほとんど怒鳴り合いのような状態でした。
なんとかつたない英語で質問に答えた後、かばんの中身を全て開けられ、ぬいぐるみを見て不思議そうにパスポートをチェックし、「誕生日でもないのに何でこんな物持ってるの?」と怪しまれつつも、何とか入国審査を無事終えることができました。
天井席のためか周りはカナダ人ばかりでアウェーでしたが、隣の席のカナダ人のおばあさんが私の持っているバナーに気付き、アジア系の選手が演技すると「ほらあの人じゃないの?バナー見せたら!」と言ってくれて、「いやあの選手じゃないんだけどな・・・・・・。」と思いながらもその気遣いが嬉しかったです。
【現地観戦の醍醐味を感じる極上の作品】
そしていよいよ明子ちゃんの演技、美しい「O」の音楽を際立てる滑らかなステップ、そして盛り上がる曲調とともに全身を使った身体表現で引き込み、天井席だったにもかかわらず鳥肌が立ち、最後には涙しました。隣のおばあさんもカナダ人選手だけ応援しているのかと思いきや、明子ちゃんの演技の途中で「ビューティフォー」とささやいており、カナダ人のおばあさんまでも虜にしていました。
演技の序盤にジャンプでミスがあったにもかかわらず、その表現の素晴らしさにあまりにも感動し、天井席で本人には見えないだろうとわかっていながらも、立ち上がって全力でバナーを振りました。
この「O」は音楽・演技・衣装全てが私の好みにぴったりはまり、生で感動を味わったのもあってか女子フリーで一番好きな作品となり、わざわざラスベガスまで本場のシルク・ドゥ・ソレイユを見に行き、サウンドトラックまで買ってしまうほどのお気に入りとなりました。
ここで現地観戦に目覚め、ついに世界選手権の現地観戦へと踏み出すことになりますが、世界選手権デビューの様子は次回お伝えしたいと思います。
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