Sunday, November 27, 2016

【最新】絶対に写真に収めたかった瞬間


しっかり睡眠をとり万全の体調で臨んだフィン杯2日目は、ペアフリーでデュハラドの貫録の演技を見届けた後、女子フリーでサハノちゃんの独特のプログラムを観てロシアの魅力を再認識し、いよいよ有力選手が控える後半グループを迎えました。

【フィン杯女子フリー第3グループ】

第3グループではまずフィンランドの選手が登場して会場は大いに沸き、演技後は隣のおばあさんが再びラッピングされたぬいぐるみを投げ込みに行っていました。

そして最後にヨシちゃんが登場すると会場は再び大歓声で、演技が終わるとフィンランドの選手ばかりにぬいぐるみを投げ込んでいたおばあさんが再び投げ込みに行くのを見て、ヨシちゃんのフィンランドでの人気を実感しました。

ヨシちゃんが終わっていよいよ最終グループの6分間練習を迎えましたが、何とここで隣に座っていたおばあさん達家族が帰っていきました。

これから登場する真央ちゃんなど有力選手の演技を観ないで帰るなんてもったいないなと思いつつ、フィンランドや北欧の選手のためにわざわざラッピングしたぬいぐるみを何度も投げ込みに行くおばあさんの行動力を見て、フィンランド人はそもそもフィンランドや北欧の選手にしか興味がないのかなと思うと、国民性を垣間見た気がして面白かったです。

【フィン杯女子フリー最終グループ】

実際最終グループの豪華メンバーを目の当たりにすると誰を追っていいかわからず、この際全員写真に収めようと意気込んでいましたが、撮っているうちにカメラの様子がおかしいことに気づきました。

カメラ初心者ということで自動的にピントを合わせてくれるオートフォーカスで撮っていたのですが、シャッターを半押ししてもピント調節機能が働かず、いくら写真を撮っても全然ピントが合いませんでした。

そんな中奇跡的に何枚かピントが合っていたのは私のカメラと相性が良かったリーザの写真で、この綺麗な衣装を何とか写真に収めることができたのは不幸中の幸いでした。



そしていよいよリーザの出番となり、「クレオパトラ」と聞いていたので美姫ちゃんが滑っていたエキゾチックな曲かと思い楽しみにしていると、全く聞いたことのない曲が流れて拍子抜けし、最後までつかみどころのない不思議な曲調でやっぱりロシアだなと思いました。


リーザの演技が終わってふとカメラを見ると、フォーカス機能の設定スイッチが切り替わっていたことに気づき、ここでオートフォーカスに戻してようやくピントが合うようになりました。

続いてショート3位のケイトリンが登場すると、「ラ・ボエーム」に乗せて次々とジャンプを決めていき、ショートに続いてフリーも大きなミスなくまとめ、怪我からの復活を印象付ける素晴らしい演技でした。



しかしフィンランド語の得点発表の後フィンランド人が拍手している間に英語で得点発表されるため、拍手の音にかき消されて英語の得点がほぼ聞き取れず、スクリーンも薄暗くてほとんど読めないため結局点数はわからずじまいで、トップに立ったことだけは何とか把握しました。


そしていよいよ真央ちゃんの出番となり、ショートの黒い衣装からガラッと雰囲気を変えた赤い衣装で登場すると、ショートとの二部作となっている「リチュアルダンス」を披露し、同じ曲でもフリーでは優しさや柔らかさを感じてショートとはまた違った味わいを楽しめる作品に仕上がっていました。

真央ちゃんもほとんどミスなくまとめ、ペアのデュハラドと同じく誰よりも多くの投げ込みや歓声を受ける貫禄の演技で、点数はやはり聞き取れませんでしたがケイトリンに続いて2位につけました。




そしてついに「モディリアーニ」に乗せて最終滑走のポゴちゃんの演技が始まり、手をつくなど小さなミスはありつつも何とかジャンプを着氷していき、ひとまず大きなミスなく乗り切れそうだなと思っていると、最後のアクセルで抜け癖が出たのかシングルになってしまいました。

ああ久しぶりにやっちゃったと思いつつも、昨シーズン何度も激しく転倒するところを見てきたので、調子が悪くても転倒せずまとめられたことに一安心し、この日絶対撮りたかったシーンを押さえるためカメラを取り出しました。

それは初日のショートで気づいたポゴちゃんが挨拶するときの観客への歩み寄りのシーンで、この日はあまり出来が良くなかったにもかかわらず、連写で撮ってもすぐフレームアウトしてしまうほどのスピードで客席の近くまで歩み寄り、丁寧にお辞儀する姿に胸を打たれました。


ポゴちゃんの点数もやはり聞こえませんでしたがミスが響いたのかショートから順位を落とし、3位という結果でしたが何とか表彰台には上がることができ、不安定だった昨シーズンから大きく成長したなと感じました。


そして青いペンと買ったばかりの白いナップサックを用意しサインをもらえることを期待しつつ、いよいよ表彰式を迎える様子は次回お伝えします。

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Wednesday, November 23, 2016

【最新】自然と心奪われるロシアの魅力


フィン杯初日は2年半ぶりの生観戦を存分に楽しんだ一方で、コリャダくんのお蔵入りプログラムの情報を知り複雑な気持ちになりましたが、久々にゆっくり寝てリフレッシュしてフィン杯2日目を迎えました。

前夜チェックインしたときは受付が閉まっていて翌朝料金を支払うことになっていたので、何とか午前中に起きて受付で料金を支払い、再びベッドに戻って二度寝しました。

寝ていると清掃係の方が部屋に入ってくるのに気づきましたが、空港泊のダメージが大きかったので掃除の音も気にせずそのまま寝続け、この日の公式練習の見学はパスしてギリギリまで寝て体力を回復しました。

【スオメンリンナ島の宿からエスポーの会場へ移動】

昼過ぎにようやく起きてフェリー乗り場に向かいましたが次の便までしばらく時間があったので、近くのスーパーで惣菜パンとオレンジジュースを買って、外のベンチで世界遺産となっている島を眺めながら久々にまともな食事を取りました。



そしてフェリーが着くと観光客が続々と乗り込み、前日の夜とは打って変わって船内は賑やかで、15分ほどで港に着いてフェリーを降りると、目の前には前日の昼間と同じ賑やかなマーケット広場が広がっていました。


翌日からは早朝の公式練習を見に行くため今しか買い物できないと思い、まずは投げ込み用のぬいぐるみを購入すると、お店のおじいさんがマグネットをおまけしてくれて、その温かい心遣いが嬉しかったです。



さらに前日から目をつけていたフィンランドカラーの帽子を見に行くと、子ども用なのか全て小さめだったので大きめのものを選んで試着させてもらい、かばんから手鏡を取り出そうとするとお店のおじいさんがそっと鏡を渡してくれて、ここでもまた現地の方の優しさに触れることができました。

サイズもちょうど良くデザインも気に入り値段も10ユーロとお手頃で、早速買ったばかりの帽子をかぶってしっかり防寒対策し、大満足でマーケット広場を後にしてトラムに乗りKamppiへと向かいました。


Kamppiではもう迷わずにエスポー行きのバス乗り場を見つけられるようになり、スムーズにバスに乗りエスポーへと向かい、昨日と同じJousenkaariで降りて徒歩10分ほどで会場に到着し、何とかペアフリーに間に合いました。


【フィン杯ペアフリー】

最終グループの6分間練習で前日のショートでトップに立った世界チャンピオンのデュハメル・ラドフォード組が登場し、初めてペアを撮影してみましたがスロージャンプもツイストもブレブレで、アクロバットな動きを撮影するのは特に難しいなと感じました。



初日は演技に集中するため練習しか撮影しませんでしたが、この日は思い切って最終滑走のデュハラドの演技中に撮影してみると、やはりほとんどの写真がブレブレで苦戦しました。




唯一まともに撮れたスピンはさすがのシンクロ率で、演技後は歓声や投げ込みが一番多く得点も断トツで貫禄の優勝を飾りましたが、演技中ずっと撮影していると何回転回ったかすら把握できず全く内容がわからなかったので、しばらくは練習の撮影に専念しようと思いました。




製氷時間中にグッズ売り場に行くとサイン帳が売っていたのでサインをもらえるチャンスがあるのかなと思い、サインしてもらうのに良いグッズはないかなと見ているとヘルシンキワールドの白いナップサックが目に入り、手持ちの青いペンでこの白いナップサックにサインしてもらえばフィンランドカラーで記念になるかなと思い購入しました。

この日もジャッジ反対側の角の席でしたが、隣には地元の祖母・母・娘の三世代で観に来ているご家族が座り、ジャッジ反対側のせいか周りにほとんど日本人がおらず、地元の観客に囲まれて女子フリーが始まりました。

【フィン杯女子フリー前半グループ】

第1グループからフィンランドの選手が登場して会場は大歓声で、演技後には隣のおばあさんがラッピングされたぬいぐるみを投げ込みに行っていて、フィンランド人の地元選手への愛情を感じました。

第2グループの6分間練習ではセラフィマ・サハノヴィッチが登場し、ジャンプのたびに風になびくスカートのグラデーションが凄く綺麗で、気づけばずっと目で追っていました。




そして「ハーモニカの男」の謎めいた旋律に乗せてサハノちゃんの演技が始まり、冒頭からトリプルフリップ-シングルループ-トリプルフリップというとんでもないジャンプを飛んでいましたが、技術面もさることながら神秘的で美しい曲と独特の雰囲気に引き込まれました。

コリャダくんのショート変更でロシアの厳しさを実感したばかりでしたが、暗さと美しさが同居したロシア独特の世界観はやはり惹きつけるものがあり、何だかんだ言っても私はロシアの選手が醸し出す神秘的な雰囲気が好きだなと思いました。


こうしてロシアの魅力を再認識した後、いよいよ有力選手が続々登場する女子フリーの後半グループの様子は次回お話しします。

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Saturday, November 19, 2016

【最新】世界遺産で感じたロシアの影


フィン杯初日を締めくくる女子ショートでは、大好きなポゴちゃんが無事に演技をまとめてトップに立ち、さらに真央ちゃんの上質の芸術作品に魅了され、充実感とともに会場を後にしました。

【エスポーの会場からヘルシンキの宿へ移動】

試合が終わる頃には夜10時を回り外は真っ暗でバス停に戻る道がわからなくなり、とりあえず人の流れに乗っていくと10分ほどでバス停に到着しましたが、田舎で夜遅いためかヘルシンキ行きのバスがなかなか来ず、会場でパーカーを買わなければ凍えてただろうなと思いつつパーカーのフードをかぶって寒さをしのぎました。

ようやくバスが到着して暖かい車内で一息つき、終点のKamppiで降りるとここでも夜になってすっかり様変わりした景色に惑わされましたが、昼に乗り換えた記憶を頼りに何とかトラム乗り場にたどり着きました。

トラムがフェリー乗り場の最寄り駅に着く頃にはもう深夜でマーケット広場も人の気配がなく、寒空の下急ぎ足でフェリー乗り場へ向かいましたが次の便は数十分後で、待合室はホームレスらしき人がベンチで横になっていて入りづらく、外で待っていると観光客らしき女性がタクシーでやってきて待合室に入っていきました。

あまりに寒いので私も中に入ろうかなと迷っていると別のホームレスらしき人が外のごみ箱を漁り始め、居心地が悪くなり結局中に入りましたが、ごみを漁っていた人も入ってきてベンチで横になっている人と話していて、ここはホームレスのたまり場なのかなと思いましたが特に危険な感じではなさそうで安心しました。

ようやくフェリーが来たので公共交通機関で使えるday ticketを用意しましたがチケットの確認すらされず、宿がある島に到着する頃にはもう真夜中で、同じ宿かなと思いフェリーに乗っていた人に付いていくと、宿ではなく住宅街に向かっているようだったので慌てて来た道を引き返しました。

宿の場所がわからず藁をもすがる思いで島の地図を見てみると宿の名前があり、それらしき方向に向かうと電気がついている建物を発見し、入口へ行くと宿の名前が書かれていて暗証番号を入力するとロックが解除され、無事宿に到着して一気に肩の荷が下りました。

【世界遺産の島で思い知るロシアの厳しさ】

今回予約したのはロシアから守るための要塞としての歴史を持ち世界遺産に登録されているスオメンリンナ島にある「ホステル スオメンリンナ」のドミトリールームでしたが、受付は夕方に閉まるため夜チェックインする際はルームキーが入った封筒を指定のボックスから取り出し、翌朝受付で料金を支払うというシステムでした。

誰かが寝ているかもしれないため静かに部屋に入ると真っ暗な部屋の中から「Hello?」と男性の声が聞こえ、「ハロー。今チェックインしたんだけど、電気つけていい?」と確認して部屋の電気をつけるとたくさんの二段ベッドがあり、奥のベッドの上の段に一人の男性がいました。

「起こしちゃってごめん、これって好きなベッド選んでいいの?」と確認してドアの近くのベッドに荷物を置き、その男性に頼まれベッドの下のコンセントに充電器をつなぎ、急いでベッドメイキングを済ませて電気を消し、部屋を出て近くの休憩所でパソコンなど充電しながらこの日ずっと気になっていたことを調べ始めました。

久々の生観戦を楽しみながらもずっと心の片隅にあったのはパンフレットに書かれていたコリャダくんのショートの曲「The Last Airbender by James Newton Howard」で、おそらくロシアのスケート連盟に却下されお蔵入りになったプログラムだろうと思い、ネットで調べてみると壮大でドラマチックな映画音楽で、昨シーズンからガラッと雰囲気を変えて新境地を開けたかもしれないなと思うほど可能性を感じる曲でした。

実はコリャダくんだけは動画で今シーズンのプログラムを確認していたのですが、持ち越しのショートと新しく作ったフリーの曲調が似ているという意見が少なからずあり、もしこの曲が新しく作ったショートだとしたらフリーとは対照的で凄く良かっただろうなと歯がゆさを感じました。


しかも来シーズンはオリンピックがあるため、今シーズンはショートもフリーも新しいプログラムを試して感触の良い方を来シーズンに持ち越すことができた可能性を考えると、プログラムに関する指示はそれだけ力を入れて育てようとしている証拠かなと思いつつも、オリンピック前に冒険できる最後の機会がこんな形で失われるのは本当にもったいないなと思いました。

本格的にロシアの選手を応援するのはコリャダくんとポゴちゃんが初めてですが、新しいプログラムを却下されるのはロシアでは珍しくないようで、こういうことも受け入れないといけないんだなとロシアの厳しさを思い知りました。


そうこうしているうちに夜が明け、前日の空港泊もありベッドで寝られる幸せを噛みしめながら眠りにつき、いよいよフィン杯2日目を迎える様子は次回お伝えします。

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Wednesday, November 16, 2016

【最新】女を美しく魅せる黒衣装の魔力


お気に入りの選手達が出場すると知って観に来たフィン杯では、前日の空港泊の疲れと会場の予想外の寒さで体力の限界を感じていましたが、いよいよ女子ショート第3グループの6分間練習で大好きなポゴちゃんが登場し、あまりの美しさに疲れも一瞬で吹き飛び撮影モードに入りました。

【フィン杯女子ショート第3グループ】

ポゴちゃんを試合で見るのはさいたまワールド以来ですが、さいたまワールドでは天井席だったので近くで見るのは初めてで、美しいスタイルと貫禄ある雰囲気が黒い衣装でより一層引き立ち、眩し過ぎてただただ圧倒されていました。




6分間練習ではジャンプを重点的に確認していて、目の前でコンビネーションジャンプを飛んでいたので連写で撮影しましたが、どこを切り取っても美しくエネルギッシュで、そのダイナミックさが際立っていました。


特にコンビネーションジャンプの2本目を飛ぶ瞬間の体のひねりや、美しく手足を伸ばした着氷姿勢を見ていると、長い手足を存分に生かしてダイナミックなジャンプを飛んでいるんだなとわかりました。




そしていよいよ「セント・オブ・ウーマン」の激しい旋律に乗せてポゴちゃんの演技が始まり、最初のトリプルルッツ-トリプルトウループのコンビネーションはオーバーターンになりましたが何とかこらえ、後半のトリプルループを美しく決めると、最後のダブルアクセルも無事に決めて大きなミスなく乗り切りました。

ひとまず無事に演技が終わって一安心していると、演技後ジャッジ反対側に挨拶するときに客席の近くまで歩み寄ってお辞儀してくれて、さらにショートサイドの観客にも歩み寄って挨拶してくれて、ジャッジ反対側で角の席だった私はポゴちゃんの観客への思いやりが凄く嬉しかったです。

そして一つジャンプの着氷が乱れたにもかかわらず69点台の高得点が出て、さいたまワールドの頃から気になっていたポゴちゃんも一流選手として評価されるようになったんだなと感慨深くなりました。

大好きな選手の演技が終わりようやく肩の荷が下りましたが、最終グループの6分間練習で真央ちゃんが登場すると一気に会場の熱気が増し、私も再び撮影モードに入りました。

【フィン杯女子ショート最終グループ】

目の前で真央ちゃんが何度もダブルアクセルを飛んでいたので撮影していると、思い切り沈み込んで踏み切っていて凄い迫力で、トリプルアクセルとなるとさらに体に負担がかかりそうだなと思いました。




さらに目の前でトリプルループも飛んでいましたが、着氷後の手を広げた振付がまさに鳥が羽ばたいているようで、手袋まで黒い鳥のような衣装は真央ちゃんのスタイルや所作の美しさを見事に引き立てていました。




この衣装は後ろから見ても美しく、動くたびに風になびくスカートまで鳥のようで、どこを切り取っても絵になる素敵な衣装は個人的に一番好みでした。



最終グループでは最終滑走の真央ちゃんを前に、フィンランドの地元選手の登場で会場は大歓声に包まれ、演技中は最前列の子ども達がその選手を撮影していて微笑ましかったです。


そしていよいよ最終滑走で真央ちゃんが登場し会場は最大限の熱気に包まれる中、「リチュアルダンス」の不気味な旋律に乗せて真央ちゃんの演技が始まり、目の前でダブルアクセルを鮮やかに決めると、手を羽のように小刻みに羽ばたかせる振付で鳥肌が立つほど惹きつけられました。

不思議な曲調と独特の振付でリチュアルダンスの世界へ引き込まれる中、トリプルフリップからのコンビネーションジャンプも決めて、後半には再び目の前でトリプルループを決めて、続くビールマンスピンは美しくてただただ見とれていました。

最後のステップシークエンスでは全身を使って曲の繊細さや激しさを見事に捉えた表現で、最後の手を広げるポーズまで黒い手袋が映える振付が目を引き、衣装・音楽・振付が一体となった上質の作品に仕上がっていました。

私は真央ちゃん含め今シーズンの新しいプログラムは試合でお披露目したときの楽しみに取っておこうと、動画などほとんどチェックせず観に来たのですが、この日観た演技の中で真央ちゃんのリチュアルダンスが断トツで好みでした。

これほど衣装・音楽・振付全てが私の好みにぴったりはまるのは明子ちゃんの「O」以来で、明子ちゃんの演技もスケカナで初めて生で観て一目惚れしたのですが、こうした珠玉の芸術作品を生で観られる幸せを改めて感じ、真央ちゃんが現役を続けてくれたことにただただ感謝の想いでいっぱいでした。

この素晴らしい演技に会場は大歓声で、トリプルアクセルや3回転-3回転なしでも余裕で64点台に乗せて2位につけ、最終滑走にふさわしい貫禄の演技でフィン杯初日は幕を閉じました。


しかしここから私は試合前にチェックインできなかった宿へ向かわなければならず、まだまだ気を抜けないフィンランド2日目の夜については次回お話しします。

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