Thursday, December 29, 2016

【最新】フィンランドで観戦予定の方へ


憧れのコリャダくんやパトリック、そしてポゴちゃんがフィン杯に出場すると知って、約2年半ぶりに現地観戦に踏み出し、これが初めてのB級大会となりました。

普段大きな大会しか観ない私がB級大会を観に行く日が来るとは思いませんでしたが、今回小さな大会ならではの魅力やフィンランド独特の雰囲気を味わうことができたので、ヘルシンキワールドやフィン杯にお越しになる方の参考になるよう、今回の経験をまとめたいと思います。

【フィンランド人ならではのフィギュア観戦術】

まずフィン杯で最初に驚いたのは、客席に折り目のついた厚紙のチラシが配られ、地元の観客が席に着くなりチラシを折ってハリセンを作り、演技中にハリセンで手拍子していたことです。



手で叩くより大きな音で流れを作りやすいからか、地元の観客はどんどん盛り上げていこうと、曲のリズムをつかんだ瞬間から我先にと手拍子を始め、隙あらば手拍子するぞという積極性を感じました。

ただ音楽との同調性などは気にしておらず、時々変なタイミングで手拍子している音が目立ち、パトリックのフリーでは突然曲に合っていない手拍子が始まり演技に集中できず、パトリックもその直後の4回転で転倒してしまったので演技の妨げになる可能性もあるなと感じました。

フィン杯はフィギュアに詳しくない地元の観客が多いように感じましたが、来年ヘルシンキで行われる世界選手権ではフィギュアファンが大多数を占めると思うので、演技の妨げになるような手拍子はないとは思いますが、世界選手権ではハリセン用のチラシを配るのはできればやめてほしいなと思いました。

そして私が3日間座っていたジャッジ反対側は地元の方ばかりで、隣には地元の祖母・母・娘の三世代で観に来ているご家族が座っていましたが、女子フリーではおばあさんがフィンランドの選手とヨシちゃんの演技後にぬいぐるみを投げ込みに行っていて、地元の選手が終わると最終グループを前にそのご家族は帰っていきました。

これから真央ちゃんなど有名な選手が登場するのにもったいないなと思いましたが、フィンランドの選手を真剣に撮影する地元の子ども達や、私の前を何度も通ってぬいぐるみを投げ込みに行くおばあさんを見て、フィンランド人は地元愛が強く地元の選手にしか興味がないのかなと思いました。


こういった独特の雰囲気はB級大会ならではなのか、あるいは世界選手権でも同じような雰囲気なのか、来年ヘルシンキワールドで確かめたいと思いますが、フィンランドで観戦予定の方に少しでも雰囲気が伝われば幸いです。

【エスポーのフィン杯会場の特徴】

ここからは来年以降フィン杯を観戦する方に向けて、フィン杯会場のエスポーメトロアリーナでの体験をまとめますが、まず一番驚いたのは会場のレストランで、食事しながら試合を観るという貴重な経験ができました。


私が頼んだサラダのビュッフェは20ユーロ程度で、サラダだけでなくサーモンやパンも食べ放題と、これだけで十分1食分になるほどの品揃えで、美味しい料理をいただきながらフリーダンスを観るという贅沢な体験ができました。



しかし会場自体は小さくリンクとの距離も近いので、選手の姿を間近で観ることができ、表彰式では選手がハイタッチしてくれたり、ポゴちゃんはサインまでしてくれたりと選手を身近に感じることができました。



そしてフィギュアに詳しくない地元の観客が多く、真央ちゃんのような超人気選手以外はほとんどバナーがなかったので、持参したパトリックやコリャダくんのバナーを本人に気づいてもらえて、コリャダくんの演技後にはカメラにも抜かれました。



さらに試合後に客席にいるパトリックにサインをもらうこともでき、パトリックは地元の方にも写真や握手など対応していましたが、小さな会場だからこそ客席のパトリックを見つけることができ、気軽に話しかけることができたのかなと感じました。


このようにフィン杯では独特の雰囲気に圧倒されつつも、バナーに気づいてもらったりサインをもらったりと、憧れの選手と交流できて凄く充実した時間を過ごすことができ、これがB級大会の魅力なんだなと感じました。




こうして憧れの選手を身近に感じられたフィン杯を経て、ポゴちゃんとパトリックはグランプリシリーズで2戦2勝と素晴らしい結果を残し、パトリックはグランプリファイナルでノーミスのショートに加えフリーで4回転サルコウを初めて成功させ、コリャダくんはロシア選手権で見事初優勝を果たしました。

シーズン初めから応援していた選手が結果を出すのは感慨深く、今シーズンはできる限り現地で選手達の演技を見届けたいと思い、来年はヨーロッパ選手権と世界選手権を観に行く予定なので、また観戦記録をお届けできればと思います。


しばらくは再び過去の観戦記録を綴りたいと思いますので、次回は2013年の全日本選手権の続きから再開したいと思います。

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Wednesday, December 28, 2016

【最新】選手への想いが深まった生観戦


4日間にわたるフィン杯を無事に終え、Kamppiへ戻ったものの道に迷って空港行きのバスを逃し、予定を変更して初日に来た道を戻り、Rautatientoriで空港行きのバスを待っていました。

【ヘルシンキからヴァンター空港へ移動】

飛行機のマークが描いてあったバス停で待っていると、近くに615番のバスが止まっていて、しばらくすると表示が614番に変わってそのバスがやってきて、614番と615番のバスは基本的に同じなのかなと思いつつ乗り込みました。

そしてバスはヘルシンキを出発しましたが、来るときは615番に乗ったよなと思い出し、614番で大丈夫かなと不安になっていると、空港らしき名前のバス停が表示されたのでバスを降りました。

しかし近くに空港らしき建物はなく、615番のバスに乗れないかなと思いましたがそこには止まりそうになかったので、空港行きの標識を頼りに歩きつつ、615番のバス停を探すことに決めました。

そこはほとんど歩道がなく車がビュンビュン通る道路で、そもそも車で来るところなんだろうなと思いつつ、道路の端を歩いていきましたが、一向に空港に到着する気配がありませんでした。

何度かバス停を見つけましたが615番の文字はなく、夜の寒さで凍えそうになりましたがタクシーも見つからず、諦めてひたすら歩き続けていると、数十分歩いたところで空港につながる道を発見しました。

この道を行けばすぐ空港に着くだろうと確信し、標識を頼りに進んでいきましたが、歩いても歩いても空港は見つからず、心が折れそうになりながらも歩き続けました。

途中で再びバス停を見つけましたが615番の文字はなく、体力の限界だったので少し休憩し、再び立ち上がって歩いていると、目の前を615番のバスが通り過ぎました。

あのバスに付いていけば空港に着くんだと希望が湧き、道は間違ってなかったんだと元気を取り戻し、最後の力を振り絞って歩き続けると、ようやく空港が見えてきました。

車がどんどん通り過ぎる中ひたすら歩き、バス停から1時間以上歩いてついに空港に到着し、建物に入って寒さから逃れると、一気に安心感で満たされました。

【ヴァンター空港で過ごすフィンランド最後の夜】

ひとまずスターバックスで飲み物を買って、初日に空港泊した休憩所へ向かうと、パソコンを電源につないで充電しつつ、一息ついて疲れ切った体を休めました。

結局614番のバスは空港行きではなかったことがわかり、空港行きの標識がなければ路頭に迷っていたなと思うと、空港にたどり着けたのは奇跡だなと幸運を噛みしめ、これからバスに乗るときは事前に行き先を確認しないといけないなと痛感しました。

そしてパトリックのサインを眺めていると、あまりの美しさに魅了されたフリーの演技を思い出し、あんなに夢中になれる演技に出会えるなんて、フィンランドまで来て良かったなと改めて感じました。


私がパトリックを本気で応援し始めたのは昨シーズンの四大陸選手権のフリーがきっかけでしたが、パトリックも次のオリンピックで引退なのかなと思うと、どうしてもっと早くその魅力に気づかなかったんだろうと思い、パトリックが引退する姿を想像しただけで涙がこぼれてきました。

休憩所は暗かったものの近くの人には気づかれていたんじゃないかと思うほど号泣していて、こんなにパトリックへの想いが強くなっていたんだと初めて気づき、これからパトリックを見られる数少ない機会を大切にして、できる限り現地で見届けようと心に決めました。

こうして感傷に浸りながらフィンランド最後の夜を過ごし、朝になるとフライトに備えてチェックインし、フライトが出るゲート前のベンチで仮眠をとると、飛行機を乗り換え無事帰宅しました。

【フィン杯後に知る悲しい真実】

フィン杯ですっかり体力を消耗し、体力回復に数日間かかりましたが、たまたまフィン杯後に驚きの情報を知り、その内容にショックを隠せませんでした。

それはコリャダくんの新しいショートがロシアのスケ連に認められず、昨シーズンのプログラムに戻すよう指示された件で、コリャダくんは昨シーズンのショートに飽きていて、新しいプログラムが認められず不満を感じているという情報でした。

私はコリャダくんの出場を知ってフィン杯に行くと決めましたが、フィン杯では私が見たかった躍動感あふれる演技は観られず、6分間練習でもそのお蔵入りになった曲名がアナウンスされてメンタルは大丈夫かなと心配していましたが、やはり辛かったのかなと思うとやりきれませんでした。

フィン杯ではすっかりパトリックに夢中になっていましたが、この情報を聞いてコリャダくんも精一杯応援しなければと思い、この壁を乗り越えてまた小粋な笑顔と躍動感あふれる演技が観られるよう、全力で応援していこうと心に決めました。


こうして大好きな選手への愛情を深めたフィン杯となりましたが、次回は私の経験を踏まえたフィンランドでの観戦情報のまとめをお伝えします。

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Tuesday, December 27, 2016

【最新】シンプルな衣装でシックな表彰式


フィン杯最終日はネイサンファンの方と2階のレストランで食事しながらフリーダンスを観ていると、たまたま客席にいるネイサンとパトリックを発見し、思いがけない形でパトリックにサインをもらうことができ、偶然が重なった奇跡を喜んでいました。

ネイサンファンの方は私が差し上げたぬいぐるみも無事ネイサンに渡せたようで、お礼にと食事をごちそうしてくださり、表彰式を見届けるためレストランを出て席に戻ると、隣に座っていた子ども達が席をずれてくれたので一緒に座ることができました。

【フィン杯男子表彰式】

男子ではまず優勝したネイサンが真っ黒の練習着で登場し、続いて2位のパトリックがグレーの練習着にラメをつけた程度のシンプルな昨シーズンの衣装で登場すると、最後に3位のコフトゥンが白と黒の美しいグラデーションの衣装で登場し、男子は徐々に衣装らしさが増していくなと思いました。




フィン杯の広告自体も青と白のフィンランドカラーでしたが、表彰台なども青で統一されていて上品なデザインで、さらに男子は全員モノクロの衣装だったので、よりシックな雰囲気を醸し出していて絵になる表彰式でした。




そしてアイスダンスの表彰式も終わりウィニングランを迎えましたが、パトリックは他の選手を待たずに一人勢いよくリンクに飛び出し観客とハイタッチし始めたので、慌ててカメラを構えましたがあっという間に目の前を通り過ぎてしまい、最後に会場で撮ったのはパトリックのブレブレの手の写真になりました。


カメラを構えていたのでハイタッチもできずじまいで、せめて他の選手にはハイタッチしてもらおうとカメラを置いて手を差し出すと、あっという間にハイタッチも終わり、最後の表彰式はあっけなく幕を閉じました。

ネイサンファンの方が「サインとかもらえる状況じゃなかったね。」と話していたので、「女子の表彰式もこんな感じだったから今日もこうなるかもなとは思ってました。」と伝えると、さっきサインもらっておいて本当に良かったねと、改めて貴重なサインをもらえた幸運をお互い噛みしめていました。

こうして4日間にわたって開催されたフィン杯は幕を閉じ、お世話になったネイサンファンの方とお別れし、別れ際にご紹介いただいた真央ちゃんファンの男性とお話ししていると、何とショートの演技後に真央ちゃんに直接プレゼントを渡した方とのことでした。

私が現地観戦で出会う人は本当に凄い方ばかりだなと改めて思いつつ、パトリックも好きだと言っていたのでパトリックにもらったサインを見せると、その方もサインは初めて見たようで可愛いと言っていて、パトリックのサインは色々な方に可愛いと評判だなと嬉しくなりました。

そしてその方も20代ということで同世代で話しやすかったので、ホステルや空港泊などで節約していることを話すと、その方もホステルに泊まっているとのことで話が弾みましたが、会場のスタッフにもう閉めるからと言われたので一緒に会場を出てバス停へと向かいました。

【エスポーの会場からヘルシンキへ移動】

私はどのバス停からでもヘルシンキに戻れるのでその方の行き先に合わせて歩いていくと、よく通っていたマクドナルドの奥にスーパーを発見し、その方がご飯を買いたいとのことだったので、スーパーに寄って少し買い物しました。

その方はパトリックに平昌オリンピックで金メダルを取ってほしいとはっきり言っていて、ネイサンファンの方がネイサンはオリンピックで金メダルを取れると思うと話していたのを思い出し、二人がそれぞれ日本人ではない選手を堂々と応援している姿を見て、私も自分の好きな選手を国籍など関係なく自信を持って応援していいんだと勇気づけられました。

そしてバス停へ行くと逆方向のバスだとわかったのでその方ともお別れし、スーパーの近くのNiittymaaからバスに乗ってKamppiへと向かい、建物を出てヴァンター空港へ向かうHelsinki linja-autoasema, Kamppi laituri 7というバス停を探しましたが、歩いても歩いてもバス停が見つかりませんでした。



途方に暮れてKamppiの建物に戻り、トボトボと建物の中をさまよっていると、バスターミナルがある場所にたどり着き、気になって時刻表を確認してみると何と乗ろうと思っていたバスが載っていました。

散々外を探し回ったのに結局建物の中だったのかと拍子抜けし、さらに出発時刻を過ぎていたので乗る予定のバスは出てしまっていて、day ticketの有効期限が切れないうちに空港に戻りたかったので、初日に空港から来たのと同じルートで空港に戻ることにしました。

まずトラムに乗ってRautatieasemaへと向かい、そこから空港へのバスが出るRautatientoriまで歩いていくと、614番と615番のバス停のところに飛行機のマークが描いてあったので、これが空港行きのバス停に間違いないと思いバスを待ちました。


こうして無事空港行きのバス停を見つけて安心していましたが、ここから予想外のトラブルが巻き起こる様子は次回お話しします。

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Monday, December 26, 2016

【最新】思わぬ形で憧れの選手と交流


フィン杯最終日はパトリックの極上の芸術作品を堪能し、大満足で男子フリーを観終えた後、ネイサンファンの方にお誘いいただいて会場の2階にあるレストランへ行き、見晴らしの良い席でビュッフェをいただきながらリンクを眺めているとフリーダンスが始まりました。

【会場のレストランで食事しながら試合観戦】

初日の空港泊からずっとハードなスケジュールで心身ともに疲れ切っていたので、久しぶりにちゃんとした食事を取ってゆっくり試合が観られる幸せに浸っていると、ちょうど平井・アソンション組の演技が始まり、アイスダンスも2階から観るとまた奥行きがあって良い画が撮れるなと思いました。



こうしてアイスダンスの演技を楽しみつつ、ネイサンファンの方とお話ししていると、ふと客席に見たことある人がいるなと思い、よく見てみたら何とコフトゥンがインナ・ゴンチャレンココーチとフリーダンスを観ていました。

「あれコフトゥン?」とつぶやくと、ネイサンファンの方も客席を見渡し「あっネイサン!」と別の席に座っていたネイサンに気づき、そちらを見てみると何とネイサンとパトリックが一緒にフリーダンスを観ていたので私も「あっパトリック!」と叫び、それぞれ好きな選手を見つけて興奮していました。

するとネイサンファンの方が「私行く!」とサインをもらいに行こうとしていたので、その大胆な行動に驚きつつ「どうしよう・・・・・・私も行こうかな・・・・・・。」とパトリックのサインをもらいに行こうかどうか迷っていましたが、地元の方がパトリックに握手など求めているのを見て、これは便乗するチャンスかもと思い私も行くことにしました。

【会場の客席にいる選手と交流】

そしてレストランの方にすぐ戻ってくるからと伝え、最低限の荷物を持って選手の元へ向かうと、ちょうどパトリックが地元の方との写真撮影に応じていて、ネイサンファンの方は一人席に座っているネイサンに話しかけていました。

私は写真撮影が終わった流れでサインをもらおうと待っていましたが、うまく便乗できずパトリックは席に座ってしまい、もう自分から話しかけるしかない状況になり、勇気を出して「Patrick?」と声をかけました。

するとパトリックが振り向いたので、青いペンと白いナップサックを差し出して「Could you sign here, please?」と頼むつもりが、緊張して「Could you give me sign here?」と無茶苦茶な英語になってしまいましたが、パトリックは理解してくれたようでペンとナップサックを受け取りさらっとサインを書いてくれました。

そして今シーズンはショートもフリーも好きだと伝えたかったので「I liked your programs, both short and free!」などと頭で考えていましたが、サインを受け取ったときに出た言葉は「Thank you! I liked your performance.」とまたしてもうまく言いたいことを伝えられず、しかしパトリックは「Thank you!」と笑顔で返してくれて、選手と目が合っただけでも恥ずかしくなる自分が良い演技だったと直接伝えられただけでも大きな進歩だなと前向きに考えました。

一方ネイサンファンの方はずっとネイサンとお話ししていて積極的だなあと感心していましたが、会場のスタッフに終わったなら出るようにと促されたので後ろでその方を待っていると、国旗とナップサックにサインをしてもらい、名前まで書いてもらっていて凄いなと思いました。

そしてその方も帰ろうとしていましたが、一緒に写真を撮りたいと言っていたので「写真は?」と聞くと、じゃあせっかくなのでとカメラを託されたので、緊張しながら何とかネイサンとのツーショットを写真に収めました。

次のカップルの演技直前だったので会場のスタッフに急かされる中、「パトリックはいいの?」と聞かれましたが「もうもらった!」とサインを見せ、演技の邪魔にならないよう急いで選手の元を離れ、大満足でレストランの席へ戻りました。

初日に公式練習で出会ってなければこうしてレストランに来ることもなく、サインももらえなかったねと偶然が重なって生まれた奇跡を一緒に喜び、私も一人だったらパトリックを見つけたとしても話しかけられなかっただろうなと思い、本当に一期一会だなとネイサンファンの方に感謝していました。

そしてお互いにもらったサインを見せ合っていると、パトリックのサインを見て「顔みたいだね、可愛い。」と言われ、このCの中のちょんちょんという感じの謎のマークは目だったのかと気づき、改めて見ると目をつぶっている可愛いサインだなとますます気に入りました。


初めてサインをもらったスケーターはポゴちゃんでしたが、初めて言葉を交わしたスケーターはパトリックとなり、フィン杯では自分でも信じられないほど選手と交流できて感激し、憧れの二人のサイン入りのナップサックと二人が使ってくれた青いペンはずっと大切にしようと思いました。


こうして思わぬ形でパトリックにサインをもらうことができ、いよいよ最後の表彰式を迎える様子は次回お伝えします。

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Friday, December 23, 2016

【最新】フィギュアの完成形を見た瞬間


フィン杯最終日の男子フリーでは、最終グループでコリャダくんのビールマンスピンを無事に写真に収めると、いよいよパトリックの出番となり、カメラを置いて演技に集中しました。

【パトリック・チャン2016フィン杯フリー】

ラドフォードさん作曲の「A Journey」に乗せてパトリックの演技が始まると、冒頭の4回転トウループを何とかこらえ、続くトリプルアクセルを美しく決めると、トリプルサルコウも軽やかに決めて順調な滑り出しでした。

そしてキャメルスピンからそのまま流れるようにコレオシークエンスに入り、美しい滑りに見とれているとスーッと滑る音が聞こえ、滑りの音も音楽の一部のようで心地よく、全てが一体となった芸術作品を堪能していました。

すると後半に入り曲調が変わるところの振付があまりに素敵で、ゾクゾクするほど惹きつけられていたそのとき、突然「パァン!」と大きな音が鳴り響き、何事かと思って周りを見ると何と観客がハリセンで手拍子していました。

しかも曲の拍子と合っていないのでさらに集中を削がれ、必死で手拍子を振り払い演技に集中しようとしていたとき、後半の最初のジャンプで4回転トウループを飛び、転倒してしまいましたが後半に4回転を入れてきたことに感激しました。

そこから目の前でトリプルアクセル-ダブルトウループを見事に決めてさらに感激し、トリプルループも美しく決めるともう完全に演技にのめり込んでいて、トリプルルッツでは手をつきトリプルフリップからの3連続は回転が抜けてしまいましたが、もうミスなど気にならなくなり流れるような滑りにただただ見とれていました。

そしてシットスピンから流れるようにステップに入ると、音楽と一体化していてずっと見つめていたくなるほどの美しさで、最後のスピンに入ると「ああ終わっちゃう・・・・・・まだ終わらないで・・・・・・。」と思わず願ってしまうほど、パトリックの生み出す美しい世界観に魅了されていました。

これまで観戦した試合ではジャンプを飛ぶたびに一喜一憂するのを楽しんでいましたが、このときのパトリックの演技では純粋に芸術作品を鑑賞している気分で、技術も芸術の一部となり全てが一体化した珠玉の作品を目の当たりにして、これが私の求めていた理想のフィギュア像でフィギュアスケートの一つの完成形だと感じました。

このままパトリックの演技の余韻に浸っていたいところでしたが、まだやるべきことがあったと気づき、持参したぬいぐるみを取り出して投げ込み、バナーを掲げて精一杯の声援を送りました。

こうして極上の作品を見せてくれたパトリックはこの時点でトップに立ち、続いてショートで4回転ルッツからのコンビネーションを見事に決めたネイサンが登場しましたが、フリーでは何と5本の4回転に挑んでいて、後半に入っても4回転を飛び続けるのを見て「えっまた4回転飛んでる?」と目を疑いました。

5本の4回転を携え技術点で圧倒したネイサンはパトリックをかわしてトップに立ち、最終滑走でショート1位のコフトゥンが登場しましたが、最初の4回転サルコウがトリプルに抜けると、さらに2本のトリプルサルコウを飛んでザヤックに引っかかり最後のトリプルサルコウが無効になってしまいました。

コフトゥンのトリプルサルコウも幻となってしまい得点は伸びませんでしたがショートでの貯金もあり3位に踏みとどまり、最終結果はネイサン優勝、パトリック2位、コフトゥン3位となりました。

試合が終わり隣に座っていた子ども達がいなくなると、子ども達の奥に座っていたネイサンファンの方が隣に来てくださったのでしばらくお話しし、表彰式でネイサンのサインをもらいたいとのことだったので、ポゴちゃんにサインしてもらった白いナップサックの話をすると早速そのナップサックを購入していました。

そしてフィンランドで購入した投げ込み用のぬいぐるみが余っていると話すと、ネイサンにプレゼントしたいとのことだったので差し上げ、お礼に2階の試合が見えるレストランで食事しませんかと誘っていただいたので、フィンランドでほとんどまともな食事をしていなかった私は喜んでお誘いを受けました。

【食事しながら試合を観られる会場のレストラン】

レストランに行くと一番試合が観やすい席に座ることができ、こんなレストランがあったら毎日通いたいなと思いながらリンクを眺めていると、ちょうどフリーダンスの6分間練習が始まり、食事しながら試合を観るのは初めてだったので凄く贅沢な気分でした。


席に着いてまずはサラダのビュッフェを頼み、ビュッフェを取りに行くとサラダどころかサーモンやパンもあったので、これで1食分になるなと思いここぞとばかりにお皿に盛りつけ、久しぶりにちゃんとした食事を取ることができました。


こうしてレストランで食事をしたことによって、この後驚きの展開につながる様子は次回お話しします。

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Thursday, December 22, 2016

【最新】謎のジャンプ構成で幻となる美技


フィン杯最終日の男子フリーではペトロフくんに魅了され、いよいよ最終グループの6分間練習を迎えると、憧れの選手が目の前を滑っていて鳥肌が立ち、夢見心地で撮影を始めました。

【フィン杯男子フリー最終グループ6分間練習】

コリャダくんはジャージ姿でジャンプの練習をしていて、練習中の鋭い表情が凄く素敵で、選手をこんなに近くで見られるなんて、一生に一度かもしれないなと思いました。


その後コリャダくんはジャージを脱ぎ、衣装姿で颯爽と滑る様子を連写していると、パトリックが獲物を狙うような勢いでフレームインしてきて、思いがけず疾走感のある画が撮れました。



ただコリャダくんはなかなかピントが合わず、色素が薄い選手は撮るのが難しいなと感じましたが、少しぼやけた写真もまた味があり、横顔も美しく独特の雰囲気がありました。


そしてパトリックのジャンプを撮っていると、コリャダくんが「おっと!」という感じでよけていて、着氷後も自分の世界に入り込むパトリックと、その横を涼しげな顔で通り過ぎるコリャダくんが対照的でした。



するとパトリックが近づいてきたので、緊張しつつも必死で写真に収め、これまで新しいデジカメでの撮影に苦戦していましたが、ようやく綺麗な写真が撮れました。



しかしコリャダくんはやはりピントが合わず、近くのコリャダくんより遠くのパトリックに焦点が合うこともあり、妖精か何かの空想上の生き物のように、ふわっとした写真ばかりになりました。


一方パトリックはジャンプ中でもピントが合いやすく、4回転トウループからのコンビネーションを撮っていましたが、4回転を決めると拍手が起こっていて、パトリックはフィンランドでも人気なんだなと感じました。


またコリャダくんを撮影していると、パトリックがおどけたような表情で振り向き、今度はコリャダくんが獲物を狙うような目つきで、落ち着いた様子のパトリックと対照的でした。



するとパトリックが近づいてきて、リンク際ギリギリのところを滑って観客が気にならないのかなと思いつつ撮影し、もう十分良い写真が撮れたので、本番は演技に集中しようと決めました。



一方コリャダくんは衣装姿のビールマンスピンを撮るつもりでしたが、練習ではスピンを確認しなかったので、ビールマンだけは本番中に撮ろうと決め、気合を入れて演技に臨みました。

【ミハイル・コリャダ2016フィン杯フリー】

演技直前まで粘って撮影しましたが、やはりふわっとした姿しか撮れず、写真の腕を磨かないとなと思いつつ、バナーを掲げて精一杯の応援を送りました。


「シルク・ドゥ・ソレイユ」に乗せてコリャダくんの演技が始まると、4回転トウループはステップアウトでこらえ、再び挑んだ4回転トウループは転倒し、コンビネーションにできませんでした。

しかしトリプルアクセル-ダブルトウループは決めて、トリプルルッツも軽やかに決めると、ステップでは独特の振付で惹きつけ、手を叩く振付ではパチンと音が聞こえました。

そこからスピンに入ったので、カメラを構えて連写していると、ビールマンではありませんでしたが、スピンをほどくときの躍動感ある瞬間が撮れました。


後半はトリプルアクセルをオーバーターンでこらえ、トリプルルッツ-ダブルトウループを美しく決めましたが、トリプルループはシングルに抜けて、「あーやっちゃった。」という感じの表情が見えました。

しかしトリプルサルコウは軽やかに決め、スピンでは再びカメラを構えましたが、ビールマンではなかったので写真は撮らず、そこからコレオシークエンスに入りました。

そして最後のスピンで満を持して撮影し始めましたが、子ども達がハリセンで手拍子するのが写り込み、ピントが合わず諦めかけていると、ビールマンの直前で奇跡的にピントが合い何とか写真に収めることができました。


コリャダくんのビールマンへのポジション変化が大好きだったので、ビールマンの入りからフィニッシュまで連写し、全部撮れているのを確認すると、持参したガイコツのぬいぐるみを投げ込みました。


このときは気づきませんでしたが、コリャダくんは4回転トウループとトリプルアクセル、トリプルルッツをそれぞれ2回ずつ飛んでザヤックに引っかかり、後半のトリプルルッツは無効となっていました。

曲かけ練習では4回転トウループをコンビネーションで飛び、トリプルアクセル2回と後半のトリプルルッツからのコンビネーションも飛んでいたので、前半のトリプルルッツが別のジャンプの予定だった可能性が高いですが、どんな予定構成だったのか結局わからずじまいでした。

こうして美しいルッツが幻となってしまい、得点は伸びませんでしたが何とかこの時点でトップに立ち、続いてパトリックの出番を迎えると、演技に集中するためカメラを置きました。


いよいよパトリックのフリーを迎え、演技にのめり込む様子は次回お伝えします。

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